復元を試す前の注意するべきポイント!

パソコンのデータ(ファイル/フォルダ)が消失してしまった場合、
大事なデータであれば、なんとか復元/回復を試みたいと誰しもが思うことですが。

復元ソフトを使っても復元が出来ない場合もあります。
それは一言で言うを消失したデータの上に別のデータが書き加えられた時です。

一般的には「上書き」をいいます。

この「上書き」が少しでもされてしまえば、復元できる予定のデータが復元出来る可能性が極端に低くなってしまうんです。
そのファイルは破損ファイルとなり、正常に開けなくなります。

例え開けたとしてもエクセルなどなら文字化けが起き結局なにが書かれているのかが分からなくなります。

画像ならボカシ状態になったりします。
無料でデータ復元できるEaseUS Data Recovery Wizardダウンロード、インストール方法

では、どんな時に上書きが行われるかを見て行きましょう。

まずはHDDの構造、仕組みを理解するのが早いと思います。

HDDの仕組み/物理構造

HDD(ハードディスク)は以下のパーツにより構成されている。

●基盤

データの入出力などを管理する為のチップが搭載されています。マザーボードみたいな基盤のことです。

●プラッタ

プラッターは磁気ディスクのことで磁性体の薬品が塗られていたり蒸着した金属のディスク。枚数は2枚から10枚程度。

●スピンドルモーター

プラッターの中心にあるモーターでプラッターを回転させます。

●磁気ヘッド

スイングアームの先端に取り付けられており、プラッタ表面の磁気記録層に対して磁気データを読み書きします。磁気ディスクの各面に対してひとつの磁気ヘッドが用意されています。ディスクが3面なら、磁気ヘッドは、6個あることになります。

HDDの仕組み/論理構造

HDDの書き込まれるデータは全てプラッタに書き込まれます。

それぞれ「トラック」「シリンダ」「セクタ」に分かれ記憶されます。

●トラック

HDD (プラッタ) の記録面を外周から内周に向かって同心円状に分割し、分割されたドーナツ状の記録領域をトラックと呼ぶ。
トラックはディスクの両面にあり、それぞれが使用する磁気ヘッドによって区別される。

●シリンダ

複数のディスク (プラッタ) 記録面にまたがる同一位置のトラックを、仮想的に積み重ねて構成した円筒形をシリンダと呼ぶ。
ディスク (プラッタ) が 1 枚 (記録面は 2 つ) でもシリンダは構成される。

●セクタ

トラックをさらに放射状に等分した領域をセクタという。 セクタはハードディスクの最小記録単位であり、通常 1 セクタには 512 バイトを記録できる。

上書きしてしまうと復元/復旧ができなくなる。

削除されたクラスタにはデータが何も入っていない状態で「いつでも書き込み(上書き)」が出来ますよ!状態になっている。時間が立つにつれ上書きがされる確率はどんどん上がってきます。

守りたいデータは別ドライブ保存が鉄則!

頻繁にデータの上書きが行われるOSが入っているCドライブに比べて、Dドライブに予め保存しておくと、データ復元率は上がります。

この場合復元ソフトのインストール先はC/D意外が理想です。

少しの領域でも良いので復元ソフト用のパーテションを作成しておくと良いでしょう。

データ復元/復旧をしたい場合の注意点!

●データを消失したのに、気が付いたら、「なるべくパソコンの電源を切る」なるべくデータの上書きを防ぐ意味でリスクを下げます。

Windows搭載の「システム復元」を行ってはいけない!あくまでシステムの復元なので消えたデータは戻らない、復元できるはずのデータが致命的に復元できなくなります。

デフラグやシステムチェックを行わない!

●復元データを復元元にドライブに保存してはいけない。せっかく復元できるデータが復旧しながら上書きされてしまう。必ず復元を試みる場合は、別ドライブ(パーテション)が理想です。

●HDDから変化音がする場合。これはHDDが物理的に破損している可能性がありますので、専門の施設や道具を持っている会社に依頼した方が良いです。

主に物理的に破損している症状は

・変な音がする(カチカチ、チッチッチ)と言った音

・パソコンを落としてしまった場合、衝撃でHDDが壊れてしまう場合あります。

・パソコンから焦げた臭いがする。

データ復元/復旧を試みる場合

まずはフリー版(無料)で利用可能な復元ソフトを使うと復元が可能なのかを知る、目安になります。

1つのソフトだけではなく、複数のソフトでスキャンしてみる。

復元ソフトを提供している会社も各社独自のアルゴリズムを使用しているので、全ての復元ソフトは同じ結果が出るとは限らない。

無料版であれば手軽にスキャンし復元を行えるが、多くの無料版ソフトは復元容量に1GB、2GBを言った制限を設けている。

ただ、無料版でスキャンし結果次第では有料版に切替えることで、復元可能容量の制限がなくなるのがほとんどだ。無料版でも十分に有料版に切替えるか判断材料になるでしょう。

『思い出はpriceless』

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